音のない世界 ~もう戻らないこの瞬間~
今のあたしには、何もする事がなくてヒマだよ。
テレビがあるけどテレビカードが無いからテレビは見れない。
携帯はあるけど、充電器が無い。
お金と言っても数百円。
500のペットボトルを2、3本買える程度。
「ヒマだよー」
隣のベットを見たって誰もいない。
パパやママはあたしが点滴をしてもらっている間にさっさっと帰宅。
「パパとママはまたまおの荷物を持って、夜に来るから」
「それまでいい子にしていなさいよ?」
そう言い残してスタスタと部屋から出ていってしまったのだ。
この部屋に誰かが残ってくれていたら話し相手がいてくれてよかったのに。
なーんて思っても無駄か。
あたしは大の字になって、仰向けに寝転がった。
ギシギシとベットが軋み、カチャンカチャンと戸棚にチューブが当たる。
ボーッと天井を眺めていると……思い出すのは優ちゃんや学校の事。
テレビがあるけどテレビカードが無いからテレビは見れない。
携帯はあるけど、充電器が無い。
お金と言っても数百円。
500のペットボトルを2、3本買える程度。
「ヒマだよー」
隣のベットを見たって誰もいない。
パパやママはあたしが点滴をしてもらっている間にさっさっと帰宅。
「パパとママはまたまおの荷物を持って、夜に来るから」
「それまでいい子にしていなさいよ?」
そう言い残してスタスタと部屋から出ていってしまったのだ。
この部屋に誰かが残ってくれていたら話し相手がいてくれてよかったのに。
なーんて思っても無駄か。
あたしは大の字になって、仰向けに寝転がった。
ギシギシとベットが軋み、カチャンカチャンと戸棚にチューブが当たる。
ボーッと天井を眺めていると……思い出すのは優ちゃんや学校の事。