音のない世界 ~もう戻らないこの瞬間~
教師も忙しい職だからね。
「でも、分からないじゃん。
“誰か”来るかもしれないし」
「誰も来やしないって。
一体誰が来るって言うの?」
「学校の友達とかがくるかも知れないでしょ?」
「それは無いって」
絶対、絶対、絶ッ対にそれはあり得ない。
だってあたしたち高2だよ。
高校2年生。
来年の受験に打ち勝つには早めの準備が必要なんだから、あたしのとこにお見舞いに来る時間なんてないはず。
……… はずではなくて、絶対に無い。
GWが明けたら2年生の最初のテストが待っているからその勉強の準備をしているって。
「まあ“誰か”がいつ来ても良いようにお菓子くらいは用意しておいていいんじゃないか?」
ちょっと、ちょっとパパ!!
何、ママの意見に賛成しているの?
お菓子なんて要らないよ。
「そうだよ、まおちゃん!
お菓子ならいくつあってもみんなで食べられるからいいじゃん」
「でも、分からないじゃん。
“誰か”来るかもしれないし」
「誰も来やしないって。
一体誰が来るって言うの?」
「学校の友達とかがくるかも知れないでしょ?」
「それは無いって」
絶対、絶対、絶ッ対にそれはあり得ない。
だってあたしたち高2だよ。
高校2年生。
来年の受験に打ち勝つには早めの準備が必要なんだから、あたしのとこにお見舞いに来る時間なんてないはず。
……… はずではなくて、絶対に無い。
GWが明けたら2年生の最初のテストが待っているからその勉強の準備をしているって。
「まあ“誰か”がいつ来ても良いようにお菓子くらいは用意しておいていいんじゃないか?」
ちょっと、ちょっとパパ!!
何、ママの意見に賛成しているの?
お菓子なんて要らないよ。
「そうだよ、まおちゃん!
お菓子ならいくつあってもみんなで食べられるからいいじゃん」