音のない世界 ~もう戻らないこの瞬間~
今……
返事、したよね?
『ん……』って、短いけどあたしに言ってくれたよね。
『久しぶり』って聞いたら、いっくんが『ん……』って言ったんだよね。
今のっていっくんの言葉……だよね?
「まおー、3日振りだよ。
元気にしていた?」
「えっ、あー……うん。
元気にしていたよ」
……… ヤバッ。
あたし窓側に体を向けているじゃん。
なんて、みっともない格好をしているんだ。
体勢を正面に向けようと、抱き締めていた枕を背中とベットに挟もうとモゾモゾ動き出したら、優ちゃんがあたしの動きに気付いて手伝ってくれた。
「ありがとう」
「どういたしまして」
正面を向いたので、グルッと3人の立ち位置の確認。
あたしの直ぐ左側に優ちゃんが立って、その隣には陽太くん。
いっくんはベットの足元の壁に背中を預けて立っている。
「……まお、痛くない?」
「優ちゃん?」
さっきまでは明るくいつものように話しかけてくれたのに、急にどうしたの?
なんだか、切ない声を出して、クシャッと顔を歪めて……
そんな顔は似合わないよ。
いつもみたいに笑って?
返事、したよね?
『ん……』って、短いけどあたしに言ってくれたよね。
『久しぶり』って聞いたら、いっくんが『ん……』って言ったんだよね。
今のっていっくんの言葉……だよね?
「まおー、3日振りだよ。
元気にしていた?」
「えっ、あー……うん。
元気にしていたよ」
……… ヤバッ。
あたし窓側に体を向けているじゃん。
なんて、みっともない格好をしているんだ。
体勢を正面に向けようと、抱き締めていた枕を背中とベットに挟もうとモゾモゾ動き出したら、優ちゃんがあたしの動きに気付いて手伝ってくれた。
「ありがとう」
「どういたしまして」
正面を向いたので、グルッと3人の立ち位置の確認。
あたしの直ぐ左側に優ちゃんが立って、その隣には陽太くん。
いっくんはベットの足元の壁に背中を預けて立っている。
「……まお、痛くない?」
「優ちゃん?」
さっきまでは明るくいつものように話しかけてくれたのに、急にどうしたの?
なんだか、切ない声を出して、クシャッと顔を歪めて……
そんな顔は似合わないよ。
いつもみたいに笑って?