音のない世界 ~もう戻らないこの瞬間~
春の冷たい風がヒュッと体を撫でる。
風邪を引かないためにもさっさっと家の中へ。
「ただいまー」
「おかえりっ!」
理央ちゃんがタイミング良く迎えてくれた。
ちょうどよかった。
理央ちゃんにはケーキのお土産とシュークリームがある。
シュークリームはいっくんから。
いっくんは理央ちゃんの分だけではなくて、パパとママの分まで買ってくれた。
「ケーキとシュークリームだ!
まおちゃんありがとう」
「どういたしまして」
よかった。
いっくんがあの時『ケーキ』って言ってくれなかったらあたしは『ドーナッツ』にしていたよ。
理央ちゃんがケーキでこんなに喜んでくれるならケーキにして正解。
「……… 何やっているの?」
「ちょ、静かに。
今“シュークリーム”撮っているんだから」
冬場はこたつだったテーブルにシュークリームを置き、携帯を向けていた。
風邪を引かないためにもさっさっと家の中へ。
「ただいまー」
「おかえりっ!」
理央ちゃんがタイミング良く迎えてくれた。
ちょうどよかった。
理央ちゃんにはケーキのお土産とシュークリームがある。
シュークリームはいっくんから。
いっくんは理央ちゃんの分だけではなくて、パパとママの分まで買ってくれた。
「ケーキとシュークリームだ!
まおちゃんありがとう」
「どういたしまして」
よかった。
いっくんがあの時『ケーキ』って言ってくれなかったらあたしは『ドーナッツ』にしていたよ。
理央ちゃんがケーキでこんなに喜んでくれるならケーキにして正解。
「……… 何やっているの?」
「ちょ、静かに。
今“シュークリーム”撮っているんだから」
冬場はこたつだったテーブルにシュークリームを置き、携帯を向けていた。