音のない世界 ~もう戻らないこの瞬間~
放課後の教室
雨続きの天気がイヤと言う程続いたのに。
毎日はあっという間に過ぎて行く。
「暑いよー、あの雨はどこに消えたのよ」
「梅雨も明けたって事だよ。
優、お昼食べよ?」
気が付いたら……
毎日、半袖じゃなきゃ暑くて溶けちゃいそうな毎日。
ジリジリアスファルトを照らす太陽。
季節は夏を迎えようと…… 迎えていた。
そろそろセミの鳴き声も聞こえてきたりして……?
「お昼、お昼っ」
今日も4時間は疲れた。
前の席だから、50分間ちゃーんと集中していないと先生にバレちゃう。
でも、どうしてもまぶたが重なりそうで……
「――― お、まお?」
「ん、何?」
「んもー、何ボーッとなんかしているの」
「ごめん、ごめん。
最近ちょっと疲れているみたいで」
「ちゃんと睡眠取らなきゃダメだからね」
「はーい」
優ちゃん…… リカちゃん……
二人とも、ごめん。
毎日はあっという間に過ぎて行く。
「暑いよー、あの雨はどこに消えたのよ」
「梅雨も明けたって事だよ。
優、お昼食べよ?」
気が付いたら……
毎日、半袖じゃなきゃ暑くて溶けちゃいそうな毎日。
ジリジリアスファルトを照らす太陽。
季節は夏を迎えようと…… 迎えていた。
そろそろセミの鳴き声も聞こえてきたりして……?
「お昼、お昼っ」
今日も4時間は疲れた。
前の席だから、50分間ちゃーんと集中していないと先生にバレちゃう。
でも、どうしてもまぶたが重なりそうで……
「――― お、まお?」
「ん、何?」
「んもー、何ボーッとなんかしているの」
「ごめん、ごめん。
最近ちょっと疲れているみたいで」
「ちゃんと睡眠取らなきゃダメだからね」
「はーい」
優ちゃん…… リカちゃん……
二人とも、ごめん。