音のない世界 ~もう戻らないこの瞬間~
ボーッとしているのは『疲れ』だけじゃない。
本当の理由が、ある。
「昨日のお笑い見た?
チョー、ウケたよね」
「あれはおもしろくないよ」
「絶対、おもしろかったって!」
こうやって。
優ちゃんとリカちゃんの三人で毎日お昼を食べても『楽しい』だなんて、感じない。
前はバカみたいに騒ぎながら食べていて、楽しかった。
今もバカみたいに騒いでいない訳じゃない。
「だから2番目のコンビが良かったよ」
「いーや、絶対1番目だって。
あの芸人の方が良かった」
あたしも昨日のお笑いはみたけど……
どれもあたしの中ではヒット無し。
会場のお客さんが笑っているんだから、おもしろいはずなんだろうけど……
どうしてかな?
全く笑えないの。
今だって、優ちゃんとリカちゃんの目にはあたしは笑って映っているはずだ。
ちょっと両頬を上げて、目を細める。
本当の理由が、ある。
「昨日のお笑い見た?
チョー、ウケたよね」
「あれはおもしろくないよ」
「絶対、おもしろかったって!」
こうやって。
優ちゃんとリカちゃんの三人で毎日お昼を食べても『楽しい』だなんて、感じない。
前はバカみたいに騒ぎながら食べていて、楽しかった。
今もバカみたいに騒いでいない訳じゃない。
「だから2番目のコンビが良かったよ」
「いーや、絶対1番目だって。
あの芸人の方が良かった」
あたしも昨日のお笑いはみたけど……
どれもあたしの中ではヒット無し。
会場のお客さんが笑っているんだから、おもしろいはずなんだろうけど……
どうしてかな?
全く笑えないの。
今だって、優ちゃんとリカちゃんの目にはあたしは笑って映っているはずだ。
ちょっと両頬を上げて、目を細める。