音のない世界 ~もう戻らないこの瞬間~
62円のソーダアイス
――― 翌日。
「暑かったー」
今日は先生たちの用事で学校は午前中だけ。
午後は優ちゃんたちに「遊びに行こう?」って誘われたけど、なんだか気分が乗らないからパス。
教室はいつもと変わらないけど……
なんだか、みんなと遠く感じる。
あたしの苦手なあの子はちょと染めてあるような長い髪を大きく揺らして笑っている。
身長はあたしより大きいからなんだか立っているだけで迫力があるんだよね。
「一人か……」
家に帰ってきてもお昼過ぎは誰もいない。
パパは会社で理央ちゃんは学校。
ママは…… 知らない。
自分の部屋に行くのもめんどくさくて、ボーッとテレビを眺めていた。
――― ピーンポーン。
誰か来たみたい。
居留守だ居留守。
せっかくの一人の時間だ。
誰だかわからないけど、ごめんなさい。
今は誰とも会いたくない。
「暑かったー」
今日は先生たちの用事で学校は午前中だけ。
午後は優ちゃんたちに「遊びに行こう?」って誘われたけど、なんだか気分が乗らないからパス。
教室はいつもと変わらないけど……
なんだか、みんなと遠く感じる。
あたしの苦手なあの子はちょと染めてあるような長い髪を大きく揺らして笑っている。
身長はあたしより大きいからなんだか立っているだけで迫力があるんだよね。
「一人か……」
家に帰ってきてもお昼過ぎは誰もいない。
パパは会社で理央ちゃんは学校。
ママは…… 知らない。
自分の部屋に行くのもめんどくさくて、ボーッとテレビを眺めていた。
――― ピーンポーン。
誰か来たみたい。
居留守だ居留守。
せっかくの一人の時間だ。
誰だかわからないけど、ごめんなさい。
今は誰とも会いたくない。