音のない世界 ~もう戻らないこの瞬間~
いっくんに空いている席を見つけてもらって、あたしは隣に座る。
「んで、まおは愛川に何を話したかったんだ?」
「あのね……」
優ちゃんじゃないけど……
いっくんにも相談してみよう。
養護教諭になるか…… 耳について勉強するか。
いっくんならどうする?
「俺はどっちも選ばねーよ」
「どうして?」
「なんつーか……
どっちを選んでも後悔しそうな感じがする」
――― 後悔。
養護教諭を選んでも、耳について勉強するを選んでも。
あたしは後悔するのかな?
今、考えて出した結論を将来は後悔するの?
「あっ、なんか悪い。
逆に深く考えさせちまったな」
「ううん、ありがとう」
後悔しない選択をしなきゃ。
でも、あたしの後悔しない選択って何だろう。
養護教諭? 耳について勉強すること?
「んで、まおは愛川に何を話したかったんだ?」
「あのね……」
優ちゃんじゃないけど……
いっくんにも相談してみよう。
養護教諭になるか…… 耳について勉強するか。
いっくんならどうする?
「俺はどっちも選ばねーよ」
「どうして?」
「なんつーか……
どっちを選んでも後悔しそうな感じがする」
――― 後悔。
養護教諭を選んでも、耳について勉強するを選んでも。
あたしは後悔するのかな?
今、考えて出した結論を将来は後悔するの?
「あっ、なんか悪い。
逆に深く考えさせちまったな」
「ううん、ありがとう」
後悔しない選択をしなきゃ。
でも、あたしの後悔しない選択って何だろう。
養護教諭? 耳について勉強すること?