音のない世界 ~もう戻らないこの瞬間~
知らなかったココロ
いっくんは一本早い電車にのったのかな?
あたしが乗った電車では見掛けなかったし…… ベンチに座って待っていから。
あたしはベンチに座るいっくんに近づいた。
「ごめん、待った?」
「電車違ったんだな」
やっぱり、早かったんだ。
ケーキ買っていたら遅くなっちゃったんだよね。
「よし、帰るか」
パチンッと携帯を閉じて、立ち上がった。
いっくんは理央ちゃんの何を知っているの?
あたしに、教えて?
トコトコ歩くだけで、いっくんは全然喋ろうとしてくれない。
そんなに話ずらいこと?
「今日さ……」
「ん?」
「今日さ、ちょっと遠回りして“公園”寄っていかね?」
公園って…… あの、公園だよね。
そんなにあそこって、いっくんのお気に入りの場所なの?
なんだか、以外だな。
「いいよ、寄っていこ」
「サンキュッ」
あたしが乗った電車では見掛けなかったし…… ベンチに座って待っていから。
あたしはベンチに座るいっくんに近づいた。
「ごめん、待った?」
「電車違ったんだな」
やっぱり、早かったんだ。
ケーキ買っていたら遅くなっちゃったんだよね。
「よし、帰るか」
パチンッと携帯を閉じて、立ち上がった。
いっくんは理央ちゃんの何を知っているの?
あたしに、教えて?
トコトコ歩くだけで、いっくんは全然喋ろうとしてくれない。
そんなに話ずらいこと?
「今日さ……」
「ん?」
「今日さ、ちょっと遠回りして“公園”寄っていかね?」
公園って…… あの、公園だよね。
そんなにあそこって、いっくんのお気に入りの場所なの?
なんだか、以外だな。
「いいよ、寄っていこ」
「サンキュッ」