音のない世界 ~もう戻らないこの瞬間~
「どうして、いっくんは理央ちゃんを振ったの?」
お姉ちゃんのあたしが言うのもあれだけど…… 理央ちゃんは何でも出来る。
あたしみたいに体が弱いわけでもないし、勉強だって、スポーツだってそこそこ出来る。
明るくて、活発な女の子なのに…… どうして?
あたしからしたら、理想的なのにな。
「あっ、無理に話さなくてもいいから!」
危ない、危ない。
一応『プライベート』っていうものがあるんだからね。
むやみに聞いちゃいけなかった。
「別に簡単な事だよ。
俺には“好きな子”がいただけの話」
……… 好きな子。
いっくんに好きな子がいるだなんて……
「初耳だよ!」
知らなかった、知らなかった!
一体どんな子?
年上? 年下? 同い年?
「お前“無理に話さなくてもいいから”ってやつはどこにいったんだよ」
だって、気になるんだもん。
一般的にはいっくんって、カッコいい方だからね!
お姉ちゃんのあたしが言うのもあれだけど…… 理央ちゃんは何でも出来る。
あたしみたいに体が弱いわけでもないし、勉強だって、スポーツだってそこそこ出来る。
明るくて、活発な女の子なのに…… どうして?
あたしからしたら、理想的なのにな。
「あっ、無理に話さなくてもいいから!」
危ない、危ない。
一応『プライベート』っていうものがあるんだからね。
むやみに聞いちゃいけなかった。
「別に簡単な事だよ。
俺には“好きな子”がいただけの話」
……… 好きな子。
いっくんに好きな子がいるだなんて……
「初耳だよ!」
知らなかった、知らなかった!
一体どんな子?
年上? 年下? 同い年?
「お前“無理に話さなくてもいいから”ってやつはどこにいったんだよ」
だって、気になるんだもん。
一般的にはいっくんって、カッコいい方だからね!