音のない世界 ~もう戻らないこの瞬間~
でも、相談しちゃうんだよな。
「まお、それって“好き”って言われているようなもんだよ?」
……… やっぱり。
直接的な言葉を貰ったわけじゃないけど。
やっぱり、あの言葉は告白に近いものだったんだ。
「今までの前田くんを見ていれば分かるんだけどね?」
ちょっと呆れたような顔をした菜々に笑われた。
今までのいっくんを見て分かるって……
いっくんはそんなに分かりやす行動していたの?
あたしは全然、気付かなかったけど…… あたしだけ?
「まおだけだよ、いつも“おはよう”って挨拶しているのは」
「菜々にも言っていると思うよ?」
菜々は首を横に振った。
「ううん、違うよ。
あたしが前田くんに“おはよう”って言われたことないよ。
いつもまおに“おはよう”って言ってからあたしにも“おはよう”って言うんだよ」
そうかな?
いっくんも菜々に挨拶していると思ったんだけどな。
「まお、それって“好き”って言われているようなもんだよ?」
……… やっぱり。
直接的な言葉を貰ったわけじゃないけど。
やっぱり、あの言葉は告白に近いものだったんだ。
「今までの前田くんを見ていれば分かるんだけどね?」
ちょっと呆れたような顔をした菜々に笑われた。
今までのいっくんを見て分かるって……
いっくんはそんなに分かりやす行動していたの?
あたしは全然、気付かなかったけど…… あたしだけ?
「まおだけだよ、いつも“おはよう”って挨拶しているのは」
「菜々にも言っていると思うよ?」
菜々は首を横に振った。
「ううん、違うよ。
あたしが前田くんに“おはよう”って言われたことないよ。
いつもまおに“おはよう”って言ってからあたしにも“おはよう”って言うんだよ」
そうかな?
いっくんも菜々に挨拶していると思ったんだけどな。