音のない世界 ~もう戻らないこの瞬間~
――― お昼休み。
いつものように三人で机を合わせて食べているんだけど……
二人ともー!! 目が怖いって!
「で、まお!」
「まおちゃん!」
「「前田くんとはどーなのっ!!」」
好きだよねー、女の子って『恋ばな』
あたしも人の恋愛を聞くのって嫌いじゃないけど…… 自分にくると、ちょっと嫌だな。
いっくんとこんな状態だからなのかも知れないけど。
「イブにいっくんが家に来たのは知っているじゃん?」
優ちゃんとリカちゃんにはその日、いっくんが家に来るのを話してあった。
「その帰りにね、いっくんに言われたの……」
「「何を?」」
グッと、あたしに二人は近付いた。
「“――― 触りたかった”
“――― 抱き締めたかった”
いっくんに、そう…… 言われた」
いつものように三人で机を合わせて食べているんだけど……
二人ともー!! 目が怖いって!
「で、まお!」
「まおちゃん!」
「「前田くんとはどーなのっ!!」」
好きだよねー、女の子って『恋ばな』
あたしも人の恋愛を聞くのって嫌いじゃないけど…… 自分にくると、ちょっと嫌だな。
いっくんとこんな状態だからなのかも知れないけど。
「イブにいっくんが家に来たのは知っているじゃん?」
優ちゃんとリカちゃんにはその日、いっくんが家に来るのを話してあった。
「その帰りにね、いっくんに言われたの……」
「「何を?」」
グッと、あたしに二人は近付いた。
「“――― 触りたかった”
“――― 抱き締めたかった”
いっくんに、そう…… 言われた」