addiction-00



「そんな所にいないで、こっちへおいで。お礼をしなくては」


けれど、姫は首を横に振ります


自分は人魚


彼は人間


決して、出会ってはいけない種族


「何で海の中なんかに…」


その問いには答えず、海に進んでいく


「待ってくれ!せめて、名前だけでも」

「……姫」

「ありがとう、姫。俺は緑だ。仲間を呼んでくるから待ってて」


青年は何処かへ走り出した


そして姫は、海に潜った








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