夢を現実にする方法
「ねえ、もう和広君と話すのやめてくれない?」

「率直に言って無理……うわっ!」

バシャアッ。
大量の水が空から降ってくる。
本当に、バケツをひっくり返したようだ。私は濡れた自らの体を見ても、恐れてはなかった。
いじめだ、和広って言う好きな相手をめぐっての。
私はそいつと男子としても仲がいいから、女子から色々嫌がらせを受けている。

和広……通称は和が、私の事をどう思ってるのかはわからないけど。
あちらからも話しかけてくるということは、嫌われてるわけではない、と思う。

「うぜー。明日は机ン中に虫だな」

「そうしよっか!」

笑いながら女子たちは去っていく。
いじめをして何が楽しいのかわからない。
でも、

辛くは無い。

でも、

邪魔。


いじめはするし、
和広には近づく。

邪魔、邪魔、邪魔。

イラナイ。
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