夢を現実にする方法
夕方、雨の降る中を傘もささないで私は家に帰る。
家に帰っても誰もいない。だから、放課後は大体和と遊ぶ。
あっちからよく誘ってくれるのに、女子の邪魔であんまり遊べない。

邪魔という言葉が、私の頭の中を駆け巡る。

あんな奴ら、死んでしまえばいいのに。



私は帰ってから、パソコンを立ち上げる。
誰もいない部屋に、カタカタとキーボードの音だけが響き渡った。
家に帰ったら真っ先にパソコンをやるのが私の日課。和もそれを知っているし、隠してるわけではない。

私がよく行くのは掲示板だった。
行うのはただの雑談。私の管理するスレッドは、こんな題名だった。

『仮面の雑談所』

他愛もない雑談をしたり、時にはお題を出してそれにそって何かをやったりするだけだ。
レス数はこの中ではトップを誇る。
男でも女でも、書き込みをして楽しんでいるのだ。
ちなみに年齢を明かすのは厳禁。そういうルールとかも、きちんとある。

私は今日の怒りをぶつけるようなカタチで、書き込みをした。
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