無防備な君に恋をする
ことごとくおかしな発想をする伊織に、キッパリと言う。
そしてまた、項垂れるコイツ。
何で残念がってるんだよ。覗いて欲しいのか。
「……いいですよ、もう。先パイが冷血人間なのは十分わかってましたから……」
「へぇ。そんなコト言っちゃうんだ。ふぅん」
ニヤリと笑いながら、伊織を見上げる。
ハッとして、顔の前で両手をブンブン振り回すコイツがウケル。
「ち、違いますよぅ!!昨日のコトとかずいぶん前の迷惑事とか、先パイが優しかったの知ってますからぁ!!」
「取って付けた感じ」
「波留先パ~イ」
とことん、俺のイジメに嵌ってくる伊織。