無防備な君に恋をする
「……る……はる……」
誰かが、俺を呼ぶ声が聞こえ、うっすらと目を開けた。
隣のヤツが、起こしてくれたのか?
寝ぼけた思考で考えていたコトは、目の前の輩を見た途端吹き飛んだ。
「……で、なんでお前がココに居るんだろうね」
「あぁ!!波留先パイ、わたしに感謝して下さいよぅ!!放課後まで寝るなんて、前代未聞ですからぁ!!」
そう、目の前にいたのは言わずとわかる伊織だ。
しかも、俺が午前中からブッ続けで寝ているコトまで知っている。
たぶん、クラスの連中が喋ったのだろう。