君が好き
第1章 新たなる出会い
子供を保育園に預けたあと、家にも帰りたくなくて…。

「ドライブでもして気晴らししようかな…」

一人事をつぶやき、あたしは車を走らせた。
運転苦手だから大丈夫かな…なんて思いながら…

途中近くのコンビニによった。

ジュースと辞めようと思ってた煙草を買いに。

どうせ産めないなら…責めてお腹の子に少しでも痛くないように…

煙草吸ったり、激しく動けば、流産って形になるかな…なんて…
以前テレビで中絶のシーンをやってたのを思いだしたから…

お腹のなかで、必死に生きようとしているのに、機械で吸引され…逃げるようにしながらも、最後には頭と体が離れていた…

あたしはそれを思いだし…流産ならまだ少しは赤ちゃんも楽に天国へ行けると思った…
涙が出そうになった…
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