妄想科学研究所【短編】
「この超小型高出力バッテリーが無かったらどうなってたと思う?」

ドクターの問いかけに、ヒロシは速やかに真顔で応えた。

「スグ造りました」

「そーでなく!このバッテリーが無かったら大変な事になるんだよ」

「と、言いますと?」

「これの動力を何にするかって話の時、君は電気の他にガソリンやエタノールを上げたが、それらには燃料タンクが要るんだよ」

言われて見れば当たり前だ。でも、言われるまで気が付かなかった。

ヒロシは巨大な燃料タンクを背負った姿を想像してみた。

…二ノ宮金次郎もガッカリだ。

「さらにだ…


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