妄想科学研究所【短編】
結局、華の置き手紙を読んで、する事が無くなったのを知った二人はラウンジに戻ってダラダラ過ごした。

「華さん遅いですね。早く感想を聞きたいんですが」

「そんなことよりハラ減ったよ。いつもの晩ご飯の時間過ぎてるじゃない。新しいオモチャに、いいトシしてはしゃいでるんだよきっと」

などとしゃべっている所へ華が駆け込んできた。

「おかえり。ハラ減ったから晩ご飯急いで」

「おかえりじゃないわよ!何あれ、ぜんぜん使えないじゃない。大恥かいたわ!」

驚きのあまり言葉も出ない二人。大体スーパーまでは百メートル程度しかなく、坂もない。

試作機で遊んでて遅くなったと思っていたのだ。

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