妄想科学研究所【短編】

「それってもうロボットじゃないか。乗って操縦するタイプの」

「いいじゃないロボットでも」

華は事もなげに言った。

「そんなに機能は要らないのよ。歩行とローラーダッシュが出来ればいいの。車の代わりの通勤用ロボットってワケ」

通勤用ロボット…そんなアニメあったかな？

きっちりとスーツを着たサラリーマンが「いってきます」と家族へ声をかけ、そのままロボットへ乗り込む。そんな未来が来るのだろうか？

「ガンダムは着るロボットだからモビルスーツでしょ。我等が研究所がプロデュースするのは新発想の履くロボット！『モビルブーツ』と名付けましょう！」

華のテンションの高さにドクターとヒロシは、（しょうがない、やるか）という投げやりなやる気を奮い立たせた。