妄想科学研究所【短編】
不承不承ながらも華が引き下がった事にほっとしながら、ドクターは方針を決めてゆく。

「必要な物をあげていこう。
まず、保安部品とそれらを取り付ける場所。
能力はローラーダッシュと歩行機能。
あとは出来れば安全性」

「はい、先生」

ヒロシが手を挙げてドクターに目を合わせた。

「はいヒロシ君、意見ですか?どうぞ」

ドクターもヒロシと視線を合わせる。それだけでお互いが同じ目的の為に努力する同志だと確認しあった。

つまり二人ともローラーダッシュに飽きていて、華が消極的になったら二人でたたみかけて諦めさせようと企んでいるのである。

「それらの問題を一挙に解決する、冴えたやり方を思いつきました」
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