妄想科学研究所【短編】
モビルブーツ
次の日、会議室で華抜きの会議が開かれた。
「え~これより次は何を造ろうかな会議を始めます」
「はい、ドクター」
「はい、ヒロシ君意見ですか?どうぞ」
観客がいる訳でもないのに、二人して予定調和な会話をしている。
「次は僕、モビルブーツ『以外』の物が造りたいです」
ドクターは辺りを素早く見回し、華がいないのを確認してから頷きながら答えた。
「気持ちはよ~く分かるよ。しかしそんな事をしたら俺は華に離婚されてしまいかねん」
チラリと横目でヒロシを見て呟くように続けた。
「間違いなく君はそんなモンじゃ済まないぞ」
ドクターの脳裏には返り血を浴びた華が、鬼の形相で天に向かって吼えている映像が浮かんだ。
「え~これより次は何を造ろうかな会議を始めます」
「はい、ドクター」
「はい、ヒロシ君意見ですか?どうぞ」
観客がいる訳でもないのに、二人して予定調和な会話をしている。
「次は僕、モビルブーツ『以外』の物が造りたいです」
ドクターは辺りを素早く見回し、華がいないのを確認してから頷きながら答えた。
「気持ちはよ~く分かるよ。しかしそんな事をしたら俺は華に離婚されてしまいかねん」
チラリと横目でヒロシを見て呟くように続けた。
「間違いなく君はそんなモンじゃ済まないぞ」
ドクターの脳裏には返り血を浴びた華が、鬼の形相で天に向かって吼えている映像が浮かんだ。