妄想科学研究所【短編】

試運転

ローラーダッシュの頃と同様に、まずは研究所を出るまでは順調だと思った。

しかし問題はすぐに発覚した。

デカすぎる。

モビルブーツそのものがおよそ1.5mあってその上に華の上半身が載っているので、全体で高さ2メートル以上ある。

横幅も一番幅のある胸の操縦席部は1メートル以上ある。

巨大な地下研究所内は良かったが、地上の中流の日本家屋内は全く通れない。

「うーん、これは盲点だったのかしら。

まあ、まるでブーツって物からハッキリ乗り物になっちゃったんだからしかたないわね」
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