妄想科学研究所【短編】
あのまま強行して行こうと思えば行けないでもなかった。

だが強行した場合、モビルブーツの幅は狭い廊下を破壊し玄関を粉砕しなければ外に出られない。

しかもその間ずっと天井に気をつけていないと危険だ。

扉の所は低くなっているし天井から吊り下がった電灯で頭をぶつかも知れない。

それはイヤだ。

華は現実的に研究所から直接外に出られるハッチを使う事にして引き返した。
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