妄想科学研究所【短編】
実際の重量もかかったGも華の予想より上だったので、一時的にかかった力は1トンを軽く超えた。

搭乗者の華に対しては内蔵されたドクター謹製のGキャンセラー(衝撃吸収装置)が働いて、大した衝撃ではなかった。

しかし道路には右足を中心としたクレーターが出来、近くの家のブロック塀は崩れ色んな物が落ちて割れた音が聞こえた。

まだ聞こえる。

(ヤバイ!ヤバイ!このままでは色んなトコから怒られちゃう!)

とっさの判断で、華は周りが状況を理解する前に研究所に戻る事にした。

< 63 / 85 >

この作品をシェア

pagetop