妄想科学研究所【短編】
その後しばらくおしゃべりした後なんとなく解散して家に戻った華は悩める人になっていた。

天井もテーブルもなんの跡形もないほど修復された居間をぐるぐる歩き回りまがら考える。

(マズイわ…このままじゃモビルブーツは悪者って事になっちゃう。

思いっきり見られたし事故りかけたのはホントだし、もうあのままじゃ使えないわね)

しかし有効な打開策は浮かばない。

(ウチの男たちが目を覚ましたらすぐに会議だわ!
3人で考えれば何かいいアイデアが浮かぶハズよ!)

ぐっとコブシを握り締め、どこかあさっての方へ目を向けながら胸をはった。

その態度には自身の勝手な行動への反省は微塵もなかった。
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