妄想科学研究所【短編】
さて、秘密結社のマッドサイエンティストだってハラは減る。
三人揃って晩ご飯だ。

「今日のメニューは『タンコーンクリームシチュー』と『気まぐれシェフの本気サラダ』で~す。
あ、パンはおかわりあるからね~」

慢性的にニコニコの華と違って男性二人は苦笑いぎみだ

「相変わらずビミョーなセレクトですね…」

「ウチのシェフが気まぐれなのは知ってるけど本気ってなんだ?」

「まあまあ。それで今日の進捗状況はどうなってるの?」

「ああ、設計図は大体出来た。細かい部分は造りながらだな」

ドクターのセリフに二人は少なからず驚いた。
ドクターの仕事は速くない方だ。
その上お昼の会議から半日で設計図が完成?

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