妄想科学研究所【短編】
ノックアウトされたヒロシが目を覚ました後も会議は続けられたが結論はなかなか出なかった。

性能の問題。

安全性の問題。

保安部品の問題。

自動車等と同程度の加害者になりえる危険性の問題。

ああでもないこうでもないと語り合い続け、ヒロシはノックアウトと回復を繰り返した。

全員があきらめかけていた…


もとい、全員が飽きはじめていた。

3人の中でダントツに根気のない華は唐突に飽きてしまったので、パンパンと手を叩きながら立ち上がった。
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