花火
「おいっ。おいっ!安田」


えっ…。


あたしが顔を上げると目の前に蒼井が立っていた。


「蒼井いつから居たの?」


「さっきから居たけど。何ぼっとしてんだよ」



「ごめん。行こう…」



花火は楽しみだったけど…。



「何どうした?」


「森町が居た…。佐渡さんと」


「ああ、そうなんだだから落ち込んでんの?」


……。


意地悪だ。
蒼井。
わかってるくせに。
< 22 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop