花火
「まぁいいや。花火見にこれたし」


何よ…。
蒼井らしくないじゃん。


それからあたしと蒼井はしばらく黙って花火を見上げていた。



幾つもの花火が上がっては消えていく。


何だろう。
蒼井はさ。
何であたしと来たの?


何か話でもあった?


だけど何となく怖くて聞けなかった。



というかあたしは蒼井が何か言いたそうだったけど聞きたくなかったんだ。
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