花火
蒼井はあたしを真っ直ぐに見ながら


「俺は安田が好きだ」


………。



何だこの気持ち。



わかんない。


こんなにハッキリ言われると何て言っていいのかわかんない。


あたしは森町が好きなのに。
好きなはずなのに…。


「って言えて良かった」


へっ?


「ありがとう。今日花火も一緒に来てくれて。いい思い出できたよ。お前も何事にも後悔しないように!」


何?
どうゆう事?


「森町にもしっかり自分の気持ち言えよ」


そういうと蒼井はいつものようにニコッと笑った。
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