花火
「森町くん」


あの子。
佐渡さん。
姉御肌タイプつうか。

「何?」


「ちょっと来て」


森町は蒼井から離れて佐渡さんと教室を出て行った。


なっ何~。


あたしが不安そうな顔して二人の後ろ姿を見てたのを更に見てた奴がいる!


「あいつら怪しいな」


………。


一番聞きたくない言葉。


やめてよ。



「森町は佐渡みたいなタイプとあうよ。お前みたいなのは無理だな。森町は」


蒼井は得意気に言ってる。


「余計な…お世話だよ」
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