Dear...
第1章 僕side
どこだここは...



僕がいたのは今まで僕のいた世界とは変わって、すべてがモノクロで、人の声も姿すら見えない世界だった。



今から約一時間前。

僕の命は残り三ヶ月と決められた。

「え?」と疑うことすら出来ない脱力感。

僕はリンパ腺癌だッタ。



何日も無気力が続いた。
何日も母は泣いた。
何日も父は考えた。
何日も友は同情した。
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