リーフのつばさにラヴレター
「えーわりぃんだけど、名前聞いていい?」





その女の子はちょっと複雑な笑いをしてから、





「隣のクラスの河野友里です」




「俺は倉本爽」




「知ってる」




「そっ。 俺、名前覚えんの下手なんだわ。 顔合わせたことあるのにごめんな」





ぱぁと顔が晴れ、横に気持ちよく大きく振る。





「ううん、大丈夫。 ありがとう気にしてくれて」




「あぁ、俺、言葉足んないからさ嫌な思いするだろうけど、そこはシカトして」



「うん」





柔らかく笑う彼女からなんだかほんわかムードになっていたのか、橋田がまだマイクを持っていて、





《そこー!イチャイチャしなーい!!》





と、指で指しながら言う。


俺は、





「してねーよ。 メニュー貰っただけだよ」





と、否定した。



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