リーフのつばさにラヴレター
そんなことをあれこれ窓の外を見ながら思っていると、ガタガタンと新が教室に入ってきた。

少し息が切れている。走って来たのだろうと思っていたら、





「セーフ!! はよー、爽」




「走ってきたのか? まだ大丈夫だけど」




「まぁまぁ……あれ?またいんじゃん、あの子ら。 爽はまた混ざらないかよ」



「何、またって」




「気付いてるくせに。 お前いつも輪の中、入らないんだよなぁ。 の割にこっちみてんだよな。 でさ、いないとつまんねーだよ、爽がいないと」




「何だよそれ、最初は合ってるけどよぉ。 楽しそうにしてんの見んのすきなんだよ」





「……変態じゃん」




「……だよな……俺もそう思う」





ははははははーと二人で吹き出して笑っていたら、あの集団が一斉にこっちを向いている。


それで、何何ー?って顔をしてる橋田が俺ら二人に話し掛けようとしたら、HRの合図のチャイムが鳴った。







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