リーフのつばさにラヴレター
「やらないっすね。 中学の時は、剣道部でした」



「へぇ、サッカー部とかと思った」



「あぁ……好きですけど、部活となると団体ものってダメなんす」



「それはわかるかも」



「剣道は自分との戦いですから自分次第なんですよね。 集中きれると、負けない相手でも負けるし」




……先生、真剣に聞いてくれてる。




「似合ってる。 へんな褒め方だけど」



「ありがとうございます。 先生は美術部とか入ってたんですか?」



「んー入ってたというよりも、部員じゃなくて好きな時しか行かなかったかな。 友達の部活姿見てたり、どこにも寄らずに真っ直ぐ家に帰ったり、その日による。 だから、いわば自由人かな」




ふっ、と笑いながら思い出している様だった。





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