リーフのつばさにラヴレター
───……実は前から先生は、こういう時にシャッターを切りたくなるんじゃないかって思っていた。
言われたからってわけじゃないけど、まさに先生と同じことを思ってバイトを探し金を貯めてカメラを買おうかと思っていたところだった。
学校の備品でもいいんだけど、なぜか自分のが欲しいとすぐ思った。
手元に置きたいって。
ここは俺、独占欲強いかもって何気に思っていた。
「ありがとうございます」
今日二回目のお礼。
でもカメラを始めることは言わなかった。
……多分先生の背中を追いかける所を見始めてほしくなかったんだと思う。
結局、俺も年下だけど男。
なけなしのプライドもある。
かっこわりぃけど。