リーフのつばさにラヴレター
休日の朝には遅めだが、わりに意外にも人が多く、噴水前に移動しようと思ったら、すぐに先生を見つけた。
先生は立ちながら、文庫本を読んでいた。
待つつもりで持ってきたのか、元々必需品として持っていたのか、どっちにしろ待たせていたので、小走りで先生に近づいた。
「すみません。 ……遅れました。 おはようゴザイマス」
くすっと笑ってから、
「おはよう。 別に遅れてないよ。 私が早く着いちゃっただけだし、倉本くんだって時間より早いよ?」
「……でも俺、負けの身分で……」
「それとこれは関係ないし、本当に遅れてたら、おごってて言うしね。 本はたまたま持ってて続きが気になったから読んでたんだよ」
少し躊躇ってから、
「そうすかっ……あの、どどこに行くんですか?」
「デートって言ったのに、用意して来なかったんだ?」
先生は立ちながら、文庫本を読んでいた。
待つつもりで持ってきたのか、元々必需品として持っていたのか、どっちにしろ待たせていたので、小走りで先生に近づいた。
「すみません。 ……遅れました。 おはようゴザイマス」
くすっと笑ってから、
「おはよう。 別に遅れてないよ。 私が早く着いちゃっただけだし、倉本くんだって時間より早いよ?」
「……でも俺、負けの身分で……」
「それとこれは関係ないし、本当に遅れてたら、おごってて言うしね。 本はたまたま持ってて続きが気になったから読んでたんだよ」
少し躊躇ってから、
「そうすかっ……あの、どどこに行くんですか?」
「デートって言ったのに、用意して来なかったんだ?」