リーフのつばさにラヴレター
血の気がサーッとひいて、今何が流行っているデートスポットを考えたが、全く浮かんでこなく、ただ手や脇の下から汗が滲み出てくるのがわかった。





「ぷっ、うそだよ。 行きたいところは誘った時点で決めてたから大丈夫だよ」



はぁぁ。

あからさまに顔に出ていたのだろう、朝から先生の笑った顔が見れた……笑われたのが正解なのだが。





「……行き先は……?」




「あぁ、うん。 ついて来て。その前に今日は“先生”はなし。 デートなんだから、なるべく名前でね 」




「っ―――!…………じゃあ、ああのう、……そ、そ、そのおさん!で」




「……はい」




先生はまたくすっと笑ってから返事をしてくれた。



ドキドキする。
行き先がわからないのも怖いけど、まず……そのおさんと外で会う機会などそうそうない。



ただ嬉しさだけが、体半分以上しめていた。






それにしても先生はどこに俺を連れて行くのだろうか。





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