リーフのつばさにラヴレター
でもそれから少しして、





「っくしゅっん」





と、先生がくしゃみをしたので、






「やっぱり、メシ食いに行きましょう」





と、先生を立ち上がらせた。


本当を言うともう少し居たかったけれど、先生が切なそうな話に海が拍車をかけていて、とてつもなく俺がいづらくなったし、もちろん先生が風邪をひいてほしくなかったから、俺はそこからさよならをした。







海を離れてからこじんまりとした喫茶店らしきところに着いたら、先生は今度、あんなに話していた花傘さんの話は全くせず、学校での話をし始めた。





さっきのはなんだったんだ。

……やっぱり気になる。ここまで聞けて微妙にわからないと、周りを見渡すと何人か人がいるので、ここは、





「そそそのおさんは、やっぱり花傘さんの影響ですか?カメラは……」





先生はいきなり俺の質問に目を真ん丸にしてびっくりしたが、すぐに口元だけにっこり笑った。








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