リーフのつばさにラヴレター
先生は、遠くをみていたが実は心近い花傘さんをみている。


それでも今日、今に進もうとしている。

それを、俺に話をしてくれているし、だから話したんだと思う。






「なんでかなぁ。 倉本くんにこんな話してんだろう。 あなたは安心するのかもしれないわね。 年のわりに落ち着いてるし」





「それって老けてるってことですか?」





「そうとも言う」





先生は頭を抱えて、俺の絶対殴らないこぶしを避けようとしている。




いきなり、







「ありがとう。 一緒に来てくれて。 何も聞かないでいてくれて。 何でも聞いてくれて。 でも見せたかったのは、本当なの。 何かを感じとって欲しかったのかもしれないのかな、私がそうだったように」




言われるまでもなかった……わかっていた。

俺は、





「はい」





と、短く応えた。








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