リーフのつばさにラヴレター
沈みはじめようとしていた顔から水面に上がるように、




「さて、次はどこに行こうか? ないなら私の買い物に付き合ってもらうけど?」




「いいですよ。 特にないですし。 腹もいっぱいなりましたし」





と、空になった何枚かの皿を指して言った。
先生はクスッと目を細め、キラキラしながら笑った。




こんな風に先生と向き合って話をするとは思わなかった。これも花傘さんがいたからだろうか……彼がいなかったら、今の先生もいないわけだし、複雑だと俺は思った。






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