リーフのつばさにラヴレター
それから、先生は学校で使うだろう画材道具屋へ行って筆や木材、本屋に行ってはこれは面白いよとか、これは泣けるとか。

俺もこの漫画は笑えるとか教えたりもしてみた。



たまたまアクセサリー屋に入ってリングを着けては『しないかな』と、ぼやいて外し、少し恥ずかしそうに出ようと投げ掛ける。





可愛かった……先生……いや、そのおさん。


と、大分先生をそのおさんと言い慣れて(もちろんほとんど心の中だけだけど)、隣の違和感さが無くなって頃、先生は、






「そろそろ、帰ろうか?」




と、いった。




俺はもちろんまだ一緒に居たかったが、先生が言うならば、と、





「そうですね」





と、有無を言わず、短く答えた。





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