リーフのつばさにラヴレター
「もらったんだとよ」




新が、軽く言った。





「誰からだよ?!」





やっぱりそこについてきた。しかも顔が悪い顔してるよ、コイツ。






「お前らが知らない知り合いだよ」





「なんの?」





「……っいいじゃんか、別に」





ほっとけ。





「怪しいなぁ。 なんか隠してんなっ、爽!」





「なんもね―よ」






と、言いつつも内心ビクビクしていた。





「じゃあ、隣のクラスの友里ちゃんに言ってこよっと」




「おおい!なんでわざわざ言いに行くんだよ!」




はぁと、ため息が出そうな時、





「……くっくっくっ……お前も大変だな」





新が苦笑いをこらえていた。





「ったく、助けろよ」





「爽は秘密が多すぎるんだよ」





顔を引きつらせないように、





「んなのね―よ」





今更、俺は付け加えた。





「親戚からもらったの!」






と。







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