リーフのつばさにラヴレター
あぁ、先生は寒くてもあの裏庭にいるんだろうなぁと考えていたら、





「約束でもあったのか?」




と、小声で新が聞いてきた。






「あっ?ないよ。 ちょっと考え事」







実は新には言ってしおうかと、ほんのり思っていた。

新は多分気づいている。

それに気づかないふりをしているような気がしてならない。
触ってはいけないと、見えない看板を読んだかのように。


それに、新は俺とどことなく似ていた。

だから話しやすい。



口が簡単に滑りそうなくらいにな。





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