リーフのつばさにラヴレター
隣のクラスの河野友里は、なかなかしぶとい……今の女の子はみんなこうなのかってくらいややガツガツな感じ。


流行りの肉食系女子……俺は草食系かっ?!
まぁなんつーか、ギャルギャルしてるわけじゃねーから、ウザくはないけど、逆になんかやりづれぇわけだ……。






「倉本くんってお姉さんいるでしょ? なんか喋りやすいんだよね。 女兄弟いると」




「……いないけど」




「うそー!外れたぁ」




「……うそ。 年が離れた姉貴が一人いる」




「なんだぁ、からかわないでよー。でもやっぱりね」





……と、まぁこんな感じで、普通にしないといけないと思うほど、何かやらかしそうだっ。




いい子である。
確かに可愛い。


でも……。






「あのさ〜、今度みんなで遊びに行かねぇ?!」




周りは、いいね〜と、はしゃぐ。俺はというと、やっぱり行きたくない気持ちが入ってくる。




それを察してか、





「途中で帰れば? それにたまには顔ださねーとまた言われるぜ。 何隠してんだって」




「わかってるよ。 でもサンキューなっ」






にやっと笑って、





「おう」





と、新はまたまた短く答えた。






俺、新を好きになりそう……マジで女だったらな。





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