リーフのつばさにラヴレター
気を使う……そういった意味だと先生との方が気を使った。
だからか、河野といても普通に話しかけられた。好意があるかないかでこんなにも違うんだとまた、自分の中で納得した。

だから特別なんだろう……なんでも。



俺をデートに誘った手紙。
他の人がみたら、紙切れ一枚なんだよと。俺は今じゃ定期入れの中。
映像だけでもテーブルの向こう側で話してる先生の顔。





「……本くん……倉本くん!」





「へぇ?! 何?!」





「何って、大丈夫?」





先生のこと、想ってたなんて言えねーよ。






「大丈夫だよ、ちょっと考え事」





「……そう。 あっ!これかわいいかなぁ?」





河野は大分慣れてきたみたいだ。





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