リーフのつばさにラヴレター
「あぁ、いいんじゃない? でも河野はこっちの方が似合いそう」





「えっ?!」





「さっき見てた感じだと、少しギャルみたいなのが好きなんだろ」





「!……実は。 でも周りがいなくて微妙に抑えてるの」





「あぁー……いいじゃない?周りにあわせなくても。 それで遠くに行くような友達だったら、それまでの友達なんだよ」





「かなぁ?」





「そうだよ。 好きな服着れなくて出かけるのって嫌じゃね?」





「……うん。 倉本くんって女の子目線だね。 悪い意味じゃなくて。 お姉さんいるから?」





「そうかぁ? でもネェちゃんデートの前日とかすっげぇ服広げて、どれがいいかってチビだった俺に聞いてくんの。 とりあえず、男だからって。 それになんとなくわかるしさ」





「……倉本くんって優しすぎる。 だから落ち着いてるんだね」





「親父くさいってこと?」




「そうともいう」






河野は頭を抱えながら店の端に移動した。



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