リーフのつばさにラヴレター
数秒してふと店の中で俺は男一人だと気づき、ゆっくり出入口から出て外のベンチに座って待っていると、肩が少し出たチュニックブラウスにデニムのパンツをロールアップしてストラップつきの白いサンダルを履いていた。


とても似合っていたので、




「似合うよ」





と、素直に言った。





彼女はみるみるうちに顔を真っ赤にして、俯いてしまった。
そんな反応をみるとやっぱり好意を持たれているのはわかった。
俺は頭をポリポリかいて困っていたが、軽く、






「さっ、次に行こう」






と、一歩ずつ踏み出し後ろを伺った。




彼女は、何もなかったかのように『うん』と小さく言いながらも、赤い顔を両手で押さえた。





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